~夏~

うだるように暑い、むっと湿気を感じる夜だったそうです。

Hさんはその日、大学時代の後輩に誘われていました。
集合場所に指定されたのは、Hさんたちが通っていた大学からほど近い駅。

「なんでまたこんな暑い日に」と思ったHさんでしたが、
後輩や同期と連れ立って歩いていると、なんだか大学時代に戻ったような心持ちで、
存外楽しく過ごしていたそうです。

 

「先輩、知ってます?」

歩き始めて30分くらい経った頃でしょうか。
後輩のA子さんが、Hさんを覗き込むようにして、尋ねてきたそうです。

A子さんはHさんを誘った後輩で、
さっき話していた感じでは、他の友人たちも彼女に誘われて参加したらしく、
今回の主催者は彼女ということになるのでしょう。

とはいえ、Hさんには思い当たるような事は、何もなかったそうで、
聞き返してはみたものの、後輩は少し馬鹿にしたように微笑んだだけで、
その時はそこで会話が終わってしまったんだそうです。

Hさんは、からかわれているようで、いい気はしなかったものの、
「彼女も久々に会ってふざけているんだろう」と思い、特に気にもしなかったそうです。

それから更にどれくらい歩いたころでしょうか。

 

「あっ」

 

急にA子さんが声を上げ、階段に向かって走り出しました。

彼女は階段の中腹に駆け上がると、

 

「あぁ、やっぱりそうだったんだ!やっぱり!」

 

と叫ぶようにしてしゃべり始めたそうです。

突然のことに、Hさん達はかなり面食らったそうですが、
とはいえ、A子さんがふざけているのかもしれないし、
そうでなかったとしたら、なおさらそのままにしてはおけないだろう、
ということで、彼女を追いかけて階段を上っていきました。

Hさん達が階段の中腹に差し掛かった時、
A子さんは既に階段を上り切っていましたが、
さきほどと変わらず、ずっと独り言のようなことを叫ぶように話していたそうです。

「A子、なんだよ、ふざけてんの?なぁ…」
Hさんが彼女に声をかけた瞬間、

 

彼女の首がぐっ、とこちらを向き、

 

「知らないって言うけどさ。見たらもう知らないなんて言えなくなっちゃうね」

 

さっきとは全く違う低い声で、
Hさんの顔を、じっと見ながら言ったそうです。

 

で、その彼女の後ろ、50mも離れていないぐらいのところに
いたんですって

 

 

 

 

 

 

 

 

ライトニング・ジラフ……

 

 

こんにちは、H(濱島)さんです。
夏なので怪談風の喋りだしで失礼します。

夏なので梨さんの『お前の死因にとびきりの恐怖を』を読み終わり、今は加味條こと上條一輝の『深淵のテレパス』を読んでいます。

たまに外に出てみると嫌になるくらい夏が広がっていて、たまらなくなるのですが、
後輩に誘われて東山動物園のナイトズーに出かけてきました。光るキリンはかわいい。

夏の思い出!

人死にが出るような暑さではありますが、今年も宝塚ブルーグラスフェスティバルに参加してきました。ぎりぎりでしたが、なんとか倒れずに乗り切りました。
なぜか今年はトリの前の前に出演させていただきました。若者(?)に優しいフェス。

 

夏なので中江祐司の『ホテル・ハイビスカス』と『パイナップル・ツアーズ』を見て、テンションが上がって三線を購入したのですが、カラクイ(チューニングのパーツ)が折れており、追加で買ったパーツも到着日を過げども未だ届かず、弾けぬままに夏が終わろうとしています。

さて、そんな暑くて暑くて暑い夏にぴったり!!
元気が出る出る間違いないレシピのご紹介!!

豚キムチ餃子
豚キムチ餃子

こいつを食べりゃ、スタミナばっちり、お目めぱっちり、
夏もきっと乗り越えられちゃうってこと!!

Let’s Try!!(最近Duolingoで英語の勉強をしています)